自然に恵まれた伊保庄ですが、中でも人気なのはマリンレジャーです。伊保庄マリンパークは美しい砂浜とコバルトブルーの海、そして柳井市街地から周防大島までを一望できる眺望が人気で、海水浴シーズンはもちろん、シーズンオフにも浜辺を散策する人々で賑わいます。
また、おいしい魚で定評のあるサザンセトで釣果を競う釣り船の姿も風物詩として定着しています。
もとは「黒島海水浴場」と呼ばれていた海浜公園で、平成5(1993)年に現在の形に整備されました。
前面に大畠瀬戸、北東側に琴石山が見渡せる景勝地で、屋代島(周防大島町)を背に昇る朝日の美しさにも定評があります。国木田独歩の作品「欺かざるの記」にも、景色を楽しみながら散歩した様子が記述されています。
本日午前伊保の庄なる黑島とは名のみにて、こんにちは島に非ず、一小半島なり。されど曾て島なりし事明らかなり。松樹茂り、斷巖白砂の風景を兼ねて夏日の遊泳には最好の處なり。風景絶佳、面白き散歩なりき。歸りは小舟の便をかる。
~国木田独歩「欺かざるの記」より~
参考文献 : 柳井にっぽん晴れ街道「小瀬上関往還-伊保庄地区」
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かつて島であった黒島には、水にまつわる神様やこの地から出征した人々を称える碑などが点在します。
上八地区にある空上の荒神様から鬼門に当たることから建立されました。祭神は伊弉冉命(いざなみのみこと)で、五穀豊穣、家運隆盛、遭難病難海難火難除け、豊魚など、様々なご利益があります。
岩山の上に祀られている石造りの小さい祠で、天保以前に創建されたと考えられています。
明治24(1891)年に建立された薬師如来を祀るお堂で、南陽第42番札所になっています。そばにある「出雲一畑薬師」南陽第36番札所です。
明治26(1893)年に海上安全と豊漁を祈って建立された、鯛を抱えた石像です。
柳井南小学校の西側にあった浄土宗如意輪山浄念寺跡地が売却される際、現在の場所に堂穴をつくり安置されたと言われています。
黒島大師堂のそばに立つ、昭和15(1940)年に建立された歌碑です。
参考文献 : 柳井にっぽん晴れ街道「小瀬上関往還-伊保庄地区」
伊保庄から出港して、大畠瀬戸を中心に遊漁船を操業しています。
大畠瀬戸名物のタイを始め、メバル、アジ、ヒラメ、ハマチ、イサキ、カワハギ、ウマヅラ、クロダイ、イシダイ、サバなどが釣れます。
現在、近長漁港と上八漁港の2つの港で操業しています。